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2002年3月12日

世界初高電圧(630V)アルミ電解コンデンサを開発
 
ニチコン株式会社              
京都市中京区御池通烏丸東入 上原ビル3階
TEL.075-231-8461 FAX.075-256-4158

 ニチコン株式会社は、大容量ネジ端子形アルミ電解コンデンサで世界初の定格電圧630Vの高電圧品の開発に成功しました。

 従来、大容量ネジ端子形アルミ電解コンデンサの最大定格電圧は550Vでしたが、昨今、高出力インバータ機器分野で、「回路電圧の上昇や回生電圧への対応」、「直列接続用途の置き換え」、といった需要が拡大し、高定格電圧品へのニーズが高まっておりました。

 このような市場ニーズに応えるべく、当社が圧倒的シェアをもつインバータエアコン用アルミ電解コンデンサでこれまで培ってきた技術をベースに、高耐電圧電極箔,高耐電圧用電解液の開発に取り組んできました。

 「耐電圧は誘電体皮膜の厚みに比例」しますので、高耐電圧品を具現化するには誘電体皮膜を厚くする必要があります。従来のエッチング形状では誘電体皮膜が厚くなるとエッチングピットが埋まってしまい、静電容量を有効に得ることが困難でした。
 本開発品は、高耐電圧用箔としてエッチングピットの最適化設計を行い高い静電容量を確保しつつ、漏れ電流が小さく安定した、均質誘電体皮膜を持つ新電極箔の開発と、新たに開発した高耐電圧用電解液を採用することで具現化しました。

 大容量ネジ端子形アルミ電解コンデンサの最大定格電圧を高めることにより回路電圧を高め、電流を上げることなく出力をアップし、回路を高効率化することが出来ます。即ち、出力を同一にした場合、ハーネス(線材)の太さを細くしたり、モータを小形化することが可能で、コストダウンや小形化、軽量化が図れる等、多くのメリットが得られます。
 従来、高電圧対応はアルミ電解コンデンサを直列接続し高電圧化する方法が取られていますが、電圧バランスを取るには一般的に抵抗が必要で、このバランス抵抗に常時電流が流れるため数ワットの電力消費と発熱も伴っています。

 本開発品の採用により、複数の直列接続を単器で高耐電圧化することでバランス抵抗が不要となり、無駄な電力消費、発熱も解消することができます。

 本開発品は、大形機器用インバータ電源やハイブリッドカー、燃料電池車等の自動車用高電圧インバータ電源市場向けを中心に需要の拡大を図ります。

本製品の主な仕様
定格電圧 630VDC
定格静電容量範囲 200〜5600μF
製品寸法 φ51×50Lmm〜φ100×250Lmm
耐久性 85℃ 2,000時間保証
生産工場 長野工場
(長野県南安曇郡豊科町、ISO 9001, QS-9000, ISO 14001認証取得)
サンプル出荷 本年3月よりサンプル価格5,000円〜
量産 本年10月から10,000個/月を予定
 
以 上


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