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2005年10月5日

高速充放電対応アルミ電解コンデンサ
基板自立形「QSシリーズ」を開発

 ニチコン株式会社は、ACサーボ電源平滑用を主用途とする高速充放電対応基板自立形アルミ電解コンデンサ「QSシリーズ」を開発し、10月より量産を開始します。
  本製品を10月4日(火)〜8日(土)幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2005」に出展します。

製品概要
 「QSシリーズ」は、当社が昨年10月に開発した高速充放電対応のネジ端子形アルミ電解コンデンサ「QRシリーズ(85℃5000時間保証品)」の低静電容量領域をカバーするもので、高安定電極箔と低比抵抗高耐熱電解液の採用により、小形で105℃3000時間保証(85℃換算12000時間保証)の高信頼性を実現しました。
 小形汎用化が進むACサーボモータアンプ用途だけでなく、汎用インバータ、家電用インバータなど高リプル電流回路、頻繁にON/OFFが繰り返される電源平滑回路等に幅広くご使用頂けるよう定格電圧350〜450Vをラインアップしています。


特長・開発背景
 ACサーボモータは、工作機械、部品実装機、半導体生産設備など、位置決め制御や機敏性が求められる産業用機械に幅広く使用されていますが、近年ACサーボモータの性能向上に伴い、高速かつ高頻度で動作する用途が増えています。
 ACサーボモータの減速時は、モータが発電機となり回生電圧が発生し、その電荷はコンデンサに充電され、モータの加速時にはコンデンサから電荷を放電して再利用されます。
 このようにコンデンサはモータの加減速により充放電を繰り返すため、こうした用途に用いられるコンデンサは、短時間で急激な充放電に耐用する性能が求められます。
 本製品は、充放電が頻繁に繰り返されたときに生じるリード引き出しタブへのストレス蓄積を独自の巻き取り素子構造によって大幅に低減しました。
 頻繁に起こる回生電圧などで1秒間に数回というような充放電が繰り返されると、コンデンサ素子内部の、もともと皮膜耐圧のない陰極引き出しリードタブ上に皮膜生成反応が進行し、対向する陽極箔の耐電圧を低下させる現象が現れます。
  この陰極引き出しリードタブを別の電極箔で保護することで、このような耐圧劣化の要因となる皮膜生成反応を解消しました。
 この構造を採用したコンデンサは既に2000年より市場投入しており、累計2000万個以上の実績を持ち、100%の効果が市場において実証されています。

主な仕様
QSシリーズ
定格電圧範囲 350〜450VDC
定格静電容量範囲
82〜820
カテゴリ温度範囲 -25〜+105℃
製品寸法 22×25Lmm〜35×50Lmm
耐久性 105℃ 3,000時間保証
形状 基板自立形

サンプル


対応中
量産 '05年10月より 1,000千個/月を予定
生産工場 長野工場
(長野県安曇野市豊科,ISO9001,ISO/TS16949, ISO14001認定取得)

 ※ 関連特許5件
以 上


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